草食系について考えるときに私が思い出す寓話
小学生の時にこんな話を読んだ。
昔あるところに、高貴な家柄の若君があった。
お付きの者たちはこの子が幼い時から事あるごとに、「女には気を付けよ」と諭して育てた。
女と間違いを起こした者がいかに酷い目にあったか。女というものがどんなに取るに足らないつまらないものであるか。
やがて若君は妻を娶る年頃になった。
どんな相手が良かろうかと、周囲の者たちが彼に女の好みを聞いた。
若君は答えた。「女というのは価値のないつまらぬものであるのだろう?私は結婚などしない」
それまでもそれからも類似した話を聞かなかったので、出典についてはもはや知るすべもない。(中国の昔話と紹介されていたような覚えがある)
この話から私が学んだことは以下の通りだ。
- 大人から危険だからと近づくことを禁止されている事柄でも、触れなくてはならない日がくる場合がある。
- あまりにもリスクから隔離して育てられると、必要なリスクも取れなくなる。
草食系について考えるとき、いつも上の話を思い出してしまう。
学び1は自分自身が成長する時に役立った気がするが、学び2は 自分が育てる側に立つ時に意識して注意しなければなるまい。