2016-01-01から1年間の記事一覧

女らしい装いへの抵抗感

小さい時は生き辛かった。小学2年生の頃には、人生終わらせたいなぁなんて考えていた。 何がそんなに嫌だったのか、思い返すと、性的なアイデンティティに問題があって、どうもそれがストレスだった気がする。 元々女の子として生まれて女の子として暮らして…

マカロンの思い出

マカロンを初めて知ったのは13歳の時で、阪神淡路大震災とか地下鉄サリン事件とかが起きる少し前のことだ。 知ったといっても、図書館で借りたイプセンの『人形の家』の中に主人公の好物として登場しただけのことで、私自身が口にしたわけではない。小説に出…

生まれてくることを制限される世代

少子化問題について考えてて、子沢山だった昔の日本では「子供の存在が市場的な価値を生むものだったから産んだ」一面があるよなぁといつも思う。 市場的な価値を生むとはつまり、金になるということ。 息子を奉公に出したり娘を売ることで、親は子供を産み…

手の中の風

ハイティーンの頃、岩波文庫から出ている『ルバイヤート』を愛読していた。 禁酒禁欲なイスラム文化にありながら、酒や色を謳うこの詩集の在り方が何となく面白くて、まだ酒の味も異性の肌も知らない子供のくせに愛読していた。 一番好きだった詩がタイトル…