名前の由来を学校で取り上げるのは余計なお節介

名付けに関するエピソードを読んだ。

モンペに子供の名前を変えろって言われて警察沙汰になった
http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-5019.html

要約すると、沙瑠羽(さるぱ)ちゃんと名付けられた女の子が母親に名前の意味を聞いたら「可愛い名前」と言われるばかりで、特に意味がないことが判明。沙瑠羽ちゃんはショックを受ける。
一方、スレ主の双子の娘たちの名前には世襲ルールや意味があり、それを妬まれて騒動に巻き込まれた、、、というお話。

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いわゆるキラキラネームはネットで盛り上がる鉄板ネタのようでよく見かける。
個人的にはいつも笑い話として読み流しているのだけど、沙瑠羽ちゃんの話についてはちょっと引っかかるものを感じた。

自分の名前の由来について親に聞いてくるという宿題が出たことが私にもあった。
その時のうちの親の回答は、名付けの相談を受けてくれる人にお金を払って診てもらったというもので、私もショックを受けたことを覚えている。

私の名前は同世代の中では本当にありふれたよくある名前だけど、名付けに当たって特に意味はなかった。思春期の入り口に差し掛かった年頃のプライドで、自分がショックを受けたことについては適当にぼかして授業で発表したような記憶がある。

そんな経験から思うことには、学校の授業で「名前=意味があるもの」とか「名前=親の願いが込められているもの」という前提で話をするのがそもそも余計なお節介という気がする。

貧しい時代にはこれで最後の子になるようにという意味でトメ(留)という名を付けていたという話もあるし、山本五十六の名の由来も父親が56歳の時の子供(恥かきっ子)ということらしい。宗教的な由来で名付けが行われることもある。

 

・・・名前自体が公開された存在なのに対して、その由来を追求するととてもプライベートな領域に踏み込むことになるのは少し面白い。


ともあれ、小学生では親から期待外の答えが返って来たときに気持ちを処理するのが難しいと思う。たきつけて同級生と比べ合うような状況を敢えて学校が作る必要はない。
名前なんて所詮記号に過ぎない。
学校はそんな割り切ったスタンスである方が賢明に思われる。